ビジター連戦の間に見た映画シリーズ① 「テリファイド」 あと追記。

 ライオンズの野球がつまらないと感じたのがすごい久しぶりで熱心なファンの方には怒られるかもしれませんが、このビジター連戦期間の間、途中から見るのを辞めた試合も多かった。応援しないわけではないんだけど、変わり映えのしないスタメンと.250を上回れない打線がモチベーションを奪ってしまった… というのは完全に言い訳です。その間二軍戦も観た上で色々行ってらっしゃるファンの方が大勢いらっしゃいますし、本当にその方たちのことは尊敬しています。 とここまで言い訳を重ねてきましたが、観ない間何をしていたかというとひたすらホラー映画を見ていました。ただ漫然と見るのもなんですので、ホラー映画並みにドキドキする試合に慣れているライオンズファンの皆さんに僕が見てきたホラー映画をつらつらと紹介できたらなあと思い、この記念すべき最初のエントリとして最初に紹介させていただくのは「テリファイド」(原題:ATERRADOS アルゼンチン 2017)です。

ひたすら恐怖(Terrified)を押し通すラテンホラー 7点/10点満点

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 ブエノスアイレスのとある住宅街では、怪奇現象が多発していた。定番のポルターガイスト、得体の知れない何かの出現はもちろん、何と交通事故で亡くなった男の子の死体が一人で家に帰ってきたのだ。この事件をきっかけに、元検視官、持病のため数か月後に退職することになっている警察官、そして超常現象研究家二人が件の住宅何軒かに滞在して調査をすることにしたのだが…

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「テリファイド - 作品 - Yahoo!映画*1」より。B級感あふれるポスターである

 あらすじはこんなところ。昨今のホラー映画としては珍しく、恐怖を与える(Terrify)することだけに特化した映画だと言っていい。B級感あふれる映画ポスターではあるものの(笑)、流血シーンは多少あってもグロテスクな描写も少なく、得体の知れなさというピュアな恐怖を味わせてくれる。近年のホラー映画は「ヘレディタリー/継承」では家族、「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」では友情など、恐怖の演出と同様に共感を生ませるためなのか、別のテーマも内包していることが多い。一方、ここでは映画を通じて描かれる他のテーマといったものはなく、恐怖だけで映画を成り立たせていることは賞賛に値する。ギレルモ・デル・トロ監督でハリウッドリメイクが決定したようだが、この点は崩さない再構成を期待したい。内容で言うと、主眼はやはり得体の知れなさというところにおいているため、説明不足な点もある。ただ、これから観られる方がいれば「血」に注目してもらいたい。終盤、超常現象研究家のある一言で、映画の内容がすっきり理解できるだろう。加えてこの映画、何度も言っているが恐怖をこれでもかと入れてくるため、ものすごいビビる。びっくりというかまさにビビらせる(Terrify)表現が多いため苦手な方は注意してほしい。とまあここまで書いてきたが、これまで試合で何回もビビらされてきた西武ファンなら楽しめるだろう。最近の単調な試合に見飽きた方ほどこの映画、オススメです。

 

追記

 例え、チームに何か気に入らない要素があったとしても選手に対して誹謗中傷として受け取られるような内容を選手やチームスタッフ、ましてやその家族の方にリプライとして送ってしまうのはやめましょう。ライオンズを愛し、そして勝ってほしいと思うあなたの気持ちはわかります。しかし、監督や選手はあなたの応援するチームの一員、つまりあなたと同じ気持ちを共有する方たちであり、あなたの敵でないのです。負の感情に覆われ、誰かを傷つける表現を使ってるかもしれないと思うときは、一呼吸おいてちょっと考えてみましょう。それはあなたと同じ夢を持つ方を傷つけるものではないか。そしてその夢の実現を遠ざけてしまうものなのではないか。誰でも誤りは犯します。すでにそのような表現を使ってしまった人は、それを取り消し、そして気恥ずかしいかもしれませんがその対象となった方に謝りましょう。それは自分の犯した間違いを振り返るものであり、そしてあなたを同じ過ちから遠ざけるものなのです。自分の誤りを認める行為は私も含めたすべての人にとって難しいことですが、それができることはとても尊い。自分を誤った方向に向かわせてしまう負の感情に支配された時にはこの文章をちょっと思い出し、そして日々新たな考えに触れさせてくれるSNSという場が、みんな楽しく様々な意見を言い合える場として醸成されていくよう切に願っています。